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【相談#10】妻のキャリアを応援したいが虚しさを感じる… 僕のことを見てほしいのに…

2025年04月21日(月)

玉置妙憂さんのリコ活相談室。第10回となる今回の相談は、妻のキャリア志向を尊重したいと思いながらも、華やかな業界で楽しそうに働く妻を見て虚しさを感じるという男性からの相談です。どうすればいいかと問う相談者に対し、玉置さんはシンプルに答えます。

【相談】妻のキャリアを応援したいが、虚しさを感じてしまう

私は結婚4年目の31歳です。結婚当初は「20代後半で子どもを持とう」と二人で合意していたのですが、現実は違う方向に進んでいます。

妻は2年前、長年憧れていた広告業界に転職し、そこからキャリアが急上昇しました。最近では大手クライアントのプロジェクトを任され、好きな仕事をしてイキイキと働く姿は素直に尊敬できます。

しかし、そんな彼女は「子どもはもう少し待って」と言います。「今このタイミングでキャリアを中断したくない」という気持ちは理解できますし、妻の意向は尊重したいと思っています。

でも正直なところ、華やかな業界で活躍する妻を見て、虚しさを感じることがあります。私は安定した一般企業で平凡に働き、残業もせずほぼ定時で帰宅し、食事の準備や洗濯をこなす日々。

夜遅くに帰宅する妻の仕事の話や飲み会の話を聞くたび、自分の存在の小ささを感じてしまいます。休日も忙しく動き回る彼女のように、私も打ち込める趣味を見つけられるとよいのですが。

「僕のことを見てほしい」という気持ちがあるのに、それを口に出すのは彼女の活躍を妨げてしまうようで言えません。できることといえば、家事をこなして彼女を支えることくらい。

でも、これが本当に私の望む結婚生活なのか、子どもを持つタイミングはいつ訪れるのか、不安でいっぱいです。妻のキャリアと家庭の両立、どうしたらいいのでしょうか。

(30代・男性)

【玉置さんの回答】キーワードは修験道の修行者が唯一発することを許されている言葉「受けたもう」

「諸行無常」という言葉がありますね。きっと、あなたもご存じでしょう。「この世の中には、同じかたちで在り続けるものは何ひとつない」――そんな、この世界の真理を表した言葉です。


国が変わっても、時代が変わっても、人の心が変わっても、決して変わらない、まるで宇宙の基本ルールのようなもの。私たちは、そのルールの上で生きています。
だから、結婚当初に交わした約束が変わるのも、ある意味、自然なことなのです。

とはいえ、私たちの脳は「変化」をストレスと捉えるようにできています。太古の昔から、"いつもと違う"ことには危険を察知し、命を守ってきた歴史があるからです。


そこにさらに、私たちの中にある「煩悩」が重なります。――たとえば「妬み」。夢を叶えて、輝くように活躍する彼女への嫉妬。


煩悩は、呼吸をするのと同じくらい自然に湧き上がるものです。「思わないようにしよう」と思っても、そう簡単にはいきません。

ですから、いまあなたが感じている苦しさは、どれも理にかなっています。まったく、おかしなことではありません。とても自然で、まっとうな心の反応なのです。

――けれど、それをいくら分析しても、解決にはつながりませんね。
やはり大事なのは、「じゃあ、どうしたらいいか」ということ。

実は、とてもシンプルなことです。
キーワードは「受けたもう」――これだけです。

「受けたもう」とは、修験道の修行者が唯一発することを許されている言葉です。
山道で転んでも、雨に打たれても、熊と鉢合わせしても、ただ一言、「受けたもう」と言う。


どんな出来事も、抗わず、逃げず、「ああ、これがいま自分の道なのだな」と受け入れる、その姿勢です。

「どうしたらいいでしょう」と尋ねたくなるのは、「受けたもう」がまだできていないから。
今の状況から逃げ出したい、自分の望む形に変えたい――そう思うから、苦しいのです。
けれど、いったん「受けたもう」と腹をくくると、不思議なことに、そこから次のステージが見えてきます。

まずは一度、今の状況をまるごと、「ああ、そうなんだ」と認めてみてください。
その先に、きっと道が見えてきます。

たとえば、「妻を支えるのが俺の楽しみかもしれないな」と思えるかもしれないし、
「やっぱり子どもが欲しい。だから、話し合おう」と感じるかもしれません。

ちなみに――
「妻のキャリアと家庭の両立をどうしたらいいか」とおっしゃっていましたが、
「妻のキャリア」は、あなたが考えることではありません。
それは、彼女が考えることです。その線引き、大事にしてくださいね。

 

※この記事は2025年4月21日に公開しました。